こんにちは。タクヤンです。
今回お話しするのは
サリドマイド
です。
注意事項ですが、ここでは画像・動画などは一部しか用意していませんが、十分に気分を害することもあります。
気分が悪くなった場合はすぐに引き返しましょう。
それを踏まえた上でお進みください。
そもそもサリドマイドとは?
サリドマイドはかつて薬の材料として利用されていて、使用用途は主に睡眠薬でした。
1957年にドイツのグリュネンタール社が開発したもので1958年に睡眠薬として製造されていました。
さらには胃腸薬としても販売されていました。
当時のキャッチコピーは
妊婦や小児が安心してのめる安全無害な薬
のはずでした。
しかし1961年11月に「奇形児が生まれた」という事と「サリドマイド」の因果関係がドイツのレンツ博士によって発表されてその10日後にヨーロッパ各地で製造・販売が中止になり、回収されていった。
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日本でサリドマイドが売られていた?
日本でもこの薬は販売されていたが当時はレンツ博士の警告自身には科学的根拠がないとして薬の回収はされずにずっと各製薬会社はサリドマイドの薬は販売を継続。
「つわり」の為の薬としても販売された。
しかしサリドマイドによって多くの奇形児が生まれたという報道がマスコミによって報道されるようになって厚生省や製薬会社は無視が出来なくなって1962年9月にようやく販売停止と回収された。
サリドマイドで生じる障害の症状は?
このサリドマイドで起きる症状は「サリドマイド胎芽病」と呼ばれる。
主な症状は以下のようになる。
- 四肢の欠損症
- 耳の障害
などを引き起こしている。
下の画像は妊婦さんがサリドマイドを服用してたことで胎児に引き起こした障害。
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近年見直されているサリドマイドの効果
元々、サリドマイドのせいで奇形児が生まれるメカニズムはながらく不明であったが、2010年に東北大学と東京工業大学がその原因究明の糸口を発見した。
詳しいメカニズムは不明だが、簡単に言えば
サリドマイドが手足の成長を促すタンパク質の生成を邪魔してしまい、結果的に畸形を引き起こす
ということと、
胎児の手足の末端の血管を新しく作る働きを阻害して十分に成長しない
という仮説もある。
そして、これらの仮説や研究から副作用のない類似薬開発に期待されており、さらにサリドマイドには最近は以下のような効果があると研究されている。
- ハンセン病患者への鎮痛剤
- 糖尿病性網膜症と黄斑変性症の予防
- 各種のがんに対する抗がん作用
- 各種のがん悪液質への改善効果の期待
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終わりに
こういった薬による過去の悲惨な事件が起きたのにも関わらずブラジルなどではブラックマーケットでサリドマイドが販売されたり医者が危険性の説明をしなかったりと被害は少なからず拡大したりしています。
今現在ではサリドマイドは使用することは出来るには出来ますがかなり厳しい審査や厳格な安全管理が行われています。
薬って副作用があるのは分かっていますがやはりちゃんとした医者の説明を受けないと危険ですね。
また、ネットで処方箋を購入するのは絶対におやめください。販売もおやめください。
処方箋はその一人一人に合わせて作られているのでその人以外が使ってしまうと副作用が起きる可能性もあります。
それで被害が増えるのは避けないといけません。
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