今回お話しするのは
海外でのネット利用と料金
です。
海外旅行に行く前に知っておきたい知識です。
「データローミング」とは何なのか?
僕たちが国内で使っている携帯は「国内に設置された携帯会社の基地局からの電波」をつかって電話やインターネットを使用しています。
ですが海外に行くとこういった基地局はありません。
例えばdocomo専用の基地局はヨーロッパには設置されていません。
でも海外でネットや通話を使用している時にネットを使うことが出来ます。
この仕組みをデータローミングといいます。
データローミング
日本の携帯会社と提携している海外の携帯会社の電波を使用できるようにする
といった感じで海外でもネットを使うことが出来るようになるという訳です。
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海外でネットを利用するとなぜ料金がなぜ高くなるのか?
そして、ではなぜ海外でこの「データローミング」を利用すると料金が高くなるのか?
日本では携帯会社の電波を利用しており、僕たちその利用している携帯会社といくつかのプランで契約しています。
- かけ放題プラン
- 月定額パケット制
- etc…..
その場合、「月額3000円」だったりとその携帯会社の契約プランに従った料金となります。
ですがデータローミングを行うと海外の携帯電話会社の電波を使うことになり,日本の携帯電話会社の契約プランは適用されません。
なのでデータローミングは「従量課金制」といったものになり、「使った分だけ料金が請求される」となってしまいます。
昔ならそこまでネットは使用されませんでしたが、今の人はSNSや動画,スマホゲームなど笑えないぐらい通信を行います。
その結果「使った分だけ料金が請求」されてしまいます。
これが海外でデータローミングを行った時に利用料金が馬鹿みたいに高くなる理由です。
auによれば「1.6円/KB」となっている
携帯電話の会社によって変わるのかなと思ったんですが,一応参考になりますね。
データローミングを行うと「1.6円/KB」(2019年12月時点)です。
これがどれだけかはあまり分からないでしょうからまず「KB」の簡単な解説から。
「KB」は「1キロバイト」の「KB」です。
そして
- 1MB = 1024KB
- 1GB = 1024MB(1048576KB)
- 1TB = 1024GB
といった感じで「単位」として扱うことが出来ます。
ではここまで簡単に分かったところでデータ通信の目安とデータローミングした時の料金を見てみましょう。
あくまでも目安なので厳密な金額ではありません。
項目 | 動画1分視聴
(標準画質) |
動画1分視聴
(最高画質) |
オンラインゲーム
10分 |
ネットサイト視聴
(1ページ) |
---|---|---|---|---|
通信量 | 約4MB | 約11MB | 平均約6MB | 約300KB |
料金 | 約6554円 | 約1万8022円 | 約9830円 | 約480円 |
これだけ見ても十分おかしい金額になってしまいますね。
これを知らずに海外で動画を視聴すれば1分で6500円近く払い、最高画質になると1分で2万円近くとかどんな海外旅行になるんでしょうか・・・・・。
これが「従量課金制」の恐ろしい所です。
ちなみに、メールの送受信やSMS、電話などの通話は別料金が設定されています。
- SMS受信: 無料
- SMS送信: 100円/通
- メール受信,電話: 国によって変動 ⇒ 詳しくはこちら参考
とはいえ、海外でデータローミングで何かしら通信をすると料金がかかるということが分かります。
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機内モードを解除したらもう駄目なのか?
これは管理人が経験したことなんですが、オーストラリアに旅行で行ったとき、「機内モードにしといて、絶対に解除したらあかんで」と言われました。
その時は肝に銘じて何とかなりました。
機内モードは「何が何でも通信を行わない」というもので、「データローミング機能がONでも機内モードのままなら大丈夫」なんです。
しかし「データローミング機能がONのままうっかり機内モードを解除してしまった」といった場合があります。
大抵の人は「通信しないからまぁ大丈夫だろう」や「急いで機内モードにした」って人に分かれるでしょう。
先ほども伝えましたがデータローミングは「従量課金制」です。
データ通信を行った分だけ利用料金が「雪だるま形式」で増えていきます。
では,「アプリの自動アップデート」などを設定している方が「機内モードを解除」してしまったらどうなると思いますか?
答えは簡単で、知らない間に「数十MBダウンロード」してしまい数万円の利用料金が帰国後に請求されます。
なので機内モードを解除してしまったら場合によっては地獄を見ることになります。
安全かつ絶対に海外でデータローミングをしないようにするべきこと
これの答えは「データローミング機能をOFF」にすることです。
- iphone
- Android
それぞれの場合を見ていきましょう。
iphoneの場合
やり方は簡単で,出国前に
- 「設定」から「モバイル通信」へ
- 「通信オプション」を選択
- 「データローミング」をOFFにする
もしくは
- 「設定」から「モバイル通信」へ
- 「モバイルデータ通信」をOFF(データローミングが自動でOFFになる)
の2つの手順があります。
そして、アプリなどの自動ダウンロードを防いでおきたい場合もありますね。
その手順は
- 「設定」から「iTunes StoreとApp Store」へ
- 「自動ダウンロード」を全部OFFにする
これだけで海外での高額請求を逃れることが出来ます。
androidの場合
androidの場合もやり方は同じです。機種によって少し変動しますが
データローミングをOFFにするには出国前に
- 「設定」から「モバイルネットワーク設定」へ
- そこで「データローミング」をOFFにする
これだけでデータローミングをOFFにできます。
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海外でネットを利用するのはどうすればいいのか?
ではこれまで書いたようにすべての通信機能をOFFにするなどしてしまうとネットが使えないから通信できないじゃないか!!
ということになります。
主に以下の3つがあります。
- フリーWiFiスポットを使う
- 海外専用レンタルWiFiルーターを利用
- 海外定額パケット制を利用
- SIMカードを購入して使う
それぞれ見ていきましょう。
フリーWiFiスポットを使う
まず一つ目の方法の海外のフリーWiFiスポットを利用することです。
データローミングをOFFにしてWiFiにつなげることで海外でも利用料金が請求されることなくネットを利用することが出来ます。
宿泊しているホテルならそういったフリーWifiスポットもあるので利用してみるのもいいでしょう。
ですが街中でわざわざフリーWiFiを探すのは結構手間ですし、そこに滞在しているよりも普通に観光する方が楽しいです。
さらにフリーWiFiなどもセキュリティ面でもちゃんと意識しておかないと第三者による攻撃もあるということも念頭に置かないといけません。
海外専用レンタルWiFiルーターを利用する
これは定番のレンタルルーターサービスを活用することです。
有名どころでは「イモトのWiFi」や「Wi-HO!(ワイホー)」でしょうか。
これらは1日のレンタル料金が必要になりますが、「無制限プラン」といったネットをどれだけ利用しても通信制限が掛からないプランなどもあります。
友人たちと旅行に行く際は割り勘もできるし、空港に専用返却窓口が設置されていたりと海外旅行に行く際に最もおススメとする方法です。
世界データ定額,パケット定額を利用
こちらも海外でネットを使うことが出来る方法です。
データローミングは現地の携帯会社の電波を使わせてもらうことです。
そこでは日本で結んでいる携帯利用契約は適用されないので海外でネットを利用すると高額になるという話でした。
そこで日本の各携帯会社が「海外データ定額」や「パケット定額サービス」など海外でもモバイルルーターなしで携帯でネットを使えるようにしたサービス達です。
これらは「au」「Softbank」「docomo」などによって利用方法や料金は変化しますので以下のページ先から参考にしてください。
SIMカードを購入して使う
この方法はあらかじめSIMフリー携帯を購入する必要があります。
もちろん今使っている携帯も機種によってはSIMロック解除が出来るそうですがリスクもあるので普通にSIMフリー携帯を購入したほうがいいでしょう。
SIMにはいくつかメリットやデメリットがあります。
長所
- プランによっては安く済ませれる
- 日本国内や現地でも購入できる
短所
- 国内で買うなら少し高め
- 現地なら言語の壁にぶち当たりやすい
- 初期設定などがめんどくさい
- SIM解除ができる携帯が必要
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データローミングのまとめ
今回は海外でデータローミングをした場合の危険性やその回避、その他海外でネットを使う方法を紹介しました。
海外旅行に行く場合はこういった知識はしっかりと持っておく必要があります。
という訳で今回のまとめ
- データローミングは海外でネットを使えるようにする方法
- データローミングすると高額料金が請求される
- 設定をしないとデータローミングになっている
- 海外でネットを安く済ませる方法は↓の4つ
- 「パケット定額」「ルーターレンタル」「フリーWiFi」「SIMカード」
となります海外に旅行に行くなら気にしておきましょう。